Applewild School
Triple Alpha Campus Visit Report
Applewild School 訪問レポート
アメリカで、リンゴは「知や教育」の象徴とされています。聖書のアダムとイブの物語に出てくる「善悪を知る木の実」を後世の西洋画家たちがリンゴとして描いたことで、リンゴが「知や自由意志」の象徴として広く認識されるようになりました。また、かつてのアメリカの農村社会では、家庭で採れたリンゴを先生への感謝の印として手渡す習慣があったことも、教育のシンボルとして定着した理由の一つとされています。
また、アメリカには「Johnny Appleseed」という民話もあります。中西部の人々のために、寒冷地でも育ち、保存食になるリンゴの木を植えて歩いた旅人の物語は、全米で語り継がれてきました。その主人公の生誕地が、Applewild School のほど近くにあります。
Applewild School は、幼稚園から9年生までが学ぶジュニアボーディングスクールです。通学生に加え、世界約10カ国からの留学生を4年生から受け入れています。生徒と教師の比率は6:1と小規模で、寮にはスタッフが常駐し、家庭的な雰囲気を大切にしています。以前、4年生の留学生がホームシックになった際には、就寝前に本の読み聞かせを行うなど、きめ細やかなサポートが提供されていることが伝わってきました。
この学校のカリキュラムのモットーは「Just have fun! (とにかく楽しむこと)」。セカンダリースクール進学を見据えた準備だけでなく、好奇心と創造力を引き出す授業が充実しています。キャンパスを訪問した際にも CSI (犯罪現場捜査) をテーマにしたプロジェクトが行われていました。生徒たちは学校を舞台に自分たちで犯罪現場を設定し、シナリオを描き、指紋や足跡といった手がかりをもとに推理を進めていきます。図書室や教室の一角には「Do Not Cross (立入禁止)」と書かれた黄色いテープが張られ、床には倒れた人の形を示す印まで描かれており、その徹底ぶりに思わず足を止めて見入ってしまうほどの臨場感がありました。
学業だけでなく、音楽やアーツ、スポーツにも力を入れており、スカッシュや水泳といった特色ある競技の機会も提供されています。また、昨年オープンした寮をはじめ、現在も複数の施設整備が進んでおり、教育環境のさらなる充実が図られています。
「知」とは、リンゴのように育っていくもの。日光や水といった養分だけでなく、リンゴの木自身がそれらを吸収しようとする生命力が重なり合うことで、はじめて豊かな実がなります。Applewild School もまた、趣向を凝らした授業と温かな環境の中で、生徒たちの好奇心や探究心の芽を丁寧に育て、やがて大きな実を結ぶよう導いている学校だと感じました。
こんな生徒におすすめ!
好奇心が豊かで、体験型の授業を楽しみたい生徒
きめ細かやなサポートが受けられる小規模な学校で、自立心を育てたい生徒
アーツやスポーツなど、さまざまな活動に積極的にチャレンジしたい生徒
学校基本情報
Applewild School (マサチューセッツ州)
最寄空港: Boston Logan 空港から約1時間
創立年・種類 : 1957年・共学校
全校生徒数:148人
寮生の対象学年:4〜9年生
寮生の数:30人

