Fay School
Triple Alpha Campus Visit Report
Fay School 訪問レポート
1866年に創立された、アメリカ最古のジュニア・ボーディングスクールである Fay School を訪問しました。マサチューセッツ州 Southborough に位置し、ボストン・ローガン国際空港から車で約40分という好立地にありながら、閑静で自然豊かなコミュニティに囲まれています。同校では、幼稚部から9年生までの生徒が学び、“You can if you will” (やればできる) というモットーのもと、学問・アーツ・スポーツ・人格育成をバランスよく組み込んだ全人教育を実践しています。
Fay School の大きな魅力の一つが、時代に先駆けたイノベーション教育です。キャンパスの中心には Center for Creativity and Design (CC&D) と呼ばれる専用施設をかまえ、デザイン思考 (Design Thinking) やプログラミング、ものづくりを通じた実践的な学びを提供しています。3Dプリンターやレーザーカッター、木工・裁縫用ツール、デザインスタジオなど最先端の設備が揃っています。実際に施設を見学すると、単に最新機材を導入しているだけではなく、生徒たちが自ら考え、手を動かし、失敗と改善を繰り返しながらアイデアを形にしていくための「学びの場」として設計されていることが伝わってきます。生徒たちはここで教科横断的なプロジェクトに取り組み、発想力や分析力、そして試行錯誤を通じて学び続ける姿勢を育んでいます。
また「Inclusivity & Community (包摂性と共同体意識)」を重んじる文化も深く根づいています。世界25ヶ国、全米各地から、多様な背景や視点を持つ生徒たちが集まり、アットホームな寮生活やキャンパスライフを通じて互いを尊重し合いながら、真の国際感覚を養っています。そうした多文化を尊重するカルチャーを象徴する行事の一つが、「Taste of Nations」です。寮生、通学生とその家族、教職員が一体となり、それぞれのルーツである国や地域の伝統料理を作って持ち寄ることで、体育館いっぱいに盛大な「多国籍料理のビュッフェ」が完成します。生徒と教職員が口を揃えて「Fay の行事の中で最も好き」と答えるのも無理はありません。民族衣装や自分の国を象徴する服を着て参加する生徒や家族も多く、単に各国の料理を楽しむだけではなく、食を通じてお互いの文化やバックグラウンドを知り、リスペクトし合う温かなコミュニティの姿がそこにあります。
もう一つ、Fay School のユニークな取り組みとして、「Vox Inventum (自分の声を見つける)」があります。「努力・礼儀・思いやり」を重視しながら、パブリックスピーキングやプレゼンテーションスキル、自己肯定力、リーダーシップ、自己管理能力といった、将来にわたって必要となる実践的なライフスキルを育みます。
そして印象的なのは、こうしたスキルを単発の授業や特別なプログラムだけで身につけさせようとしているのではないという点です。日々の授業やアドバイザリー、さらには寮生活を含めたキャンパスライフのあらゆる場面に自然と組み込まれています。
実際にキャンパスを訪れることで感じたのは、Fay School が掲げる教育理念が、単なる言葉としてではなく、生徒たちの日常の中に息づいていることでした。この日常に根ざした一貫性のある取り組みこそが、Fay School の大きな魅力であり、卒業後の高い進学実績や、各分野で活躍する卒業生の姿にも確実につながっていると言えるでしょう。
こんな生徒におすすめ!
アメリカの私立高校進学を見据え、確かな学力とリーダーシップ、パブリックスピーキング、自己管理能力など、一生もののスキルを身につけたい生徒
自然豊かで落ち着いた環境と、ボストン近郊の利便性の両方を求める生徒
多国籍な環境で、多様性を尊重する心と国際感覚を若いうちから育みたい生徒
学業・アーツ・スポーツから最先端のイノベーション教育まで、幅広い分野でバランスよく自身の可能性を伸ばしたい生徒
学校基本情報
Fay School (マサチューセッツ州)
最寄空港:Boston Logan 国際空港から約40分
創立年・種類 : 1866年・共学校
全校生徒数:475名
寮生の対象学年:7〜9年生
寮生の数:約150人

