Deerfield Academy
Triple Alpha Campus Visit Report
Deerfield Academy 訪問レポート
多くのボーディングスクールが「リーダーシップの育成」を理念に掲げていますが、今回訪れた Deerfield Academy も同様に、「急速に変化する世界で多文化を尊重し、環境や社会に貢献しうるリーダーシップを育成する」ことを明確なミッションとしており、これまでに政治・ビジネス・文化・スポーツなど幅広い分野で活躍する多くのリーダーを輩出してきました。
伝統と格式を感じさせる煉瓦造りの校舎と、紅葉に染まった木々が美しく輝く秋のキャンパスは、まるで映画のワンシーンのよう。午後の日差しを浴びながら中庭で読書をする生徒や、仲間と笑い合う姿が見られ、皆が伸びやかに過ごしている空気がとても印象的です。
歴史ある外観とは対照的に、一歩中に入ると驚くほど近代的です。Science ラボや Robotics ラボ、プラネタリウムや天文台、そして緑豊かな屋上庭園を備えた Koch Center には最先端の設備が整い、探究心を刺激する空間が広がっています。加えて、Athletics Complex にはランニングトラック、21面のテニスコート、フィットネスセンター、大型プールと飛び込み用プール、さらにローイング専用の施設まで完備されており、生徒の 25% が卒業後に D1 レベルで競技を継続するという実績にも納得できる、高校とは信じられないほど本格的な環境に思わず息をのみます。
こうした大学レベルとも言える環境を支えているのは、「Be Worthy of Your Heritage(伝統にふさわしくあれ)」というモットーと、卒業生からの厚い支援です。裕福ではない家庭に育ちながら、Deerfield の学びを糧に実業家として成功した Rodolfo Wachsman は、「この学校が自分にとって世界の中心だった」と語り、創設以来最大の寄付を行ったと言われています。経済的に恵まれない生徒にも積極的に奨学金を提供する Deerfield。そうした恩返しを受けて育った生徒たちが未来のリーダーとなり、やがて母校に還元していく。この循環こそが学校を支え、その強さとなって学校文化を形作っていることを実感しました。
こんな生徒におすすめ!
多文化に触れながら、社会に貢献するリーダーシップを身につけたい生徒
リベラルアーツ教育のもとで、幅広い学びに挑戦したい生徒
スポーツやアーツにも本気で取り組み、自分の可能性を広げたい生徒
学校基本情報
Deerfield Academy (マサチューセッツ州)
最寄空港:Boston Logan 空港から約2時間
創立年・種類 : 1797年・共学校
全校生徒数:約650人
寮生の対象学年:9〜12年生, PG
寮生の割合:約90%

